JUIDA認定 35期スクールが終了しました。

野外実習では高高度飛行や自動航行の練習も行います。

JUIDA認定スクール35期が、昨日無事に終了致しました。
今回は2名の受講生様にご参加いただきました。

当校は野外・室内の両方で練習を行い、ドローンの安全運航や撮影方法等を学びます。
業務だけでなく、これから趣味でドローン空撮を始めたい方にも最適です。

室内では繊細な機体操作や夜間・目視外飛行の練習をします。
無人航空機の仕組みや法律、運用法等の知識を座学で学びます。

静岡沼津ドローンスクールでは、JUIDA操縦技能証明及び安全運航管理者を、二泊三日の合宿で取得します。
また当校は国交省の技能認証取得済みですので、安心してご参加ください。

またドローンスクールに関する無料説明会や、ドローン空撮にも使える初心者向けの写真講座も開催しております。
皆様のご参加、スタッフ一同お待ちしております。

DJIGO4を適切に設定して、失敗しないドローン空撮を目指す!

ドローン空撮は撮影の可能性を大きく広げます。

ドローンで空撮をする場合、大きく2つの要素が関わります。
1つはドローンの操作、2つ目はカメラの操作です。
ドローン空撮はこの両方の知識・技術がないと、なかなか思い通りには行かないことが多いです。

当校を含む多くのドローンスクールでは主に1つ目の要素、ドローンの操作について講習を行います。スクールで学ぶ内容は空撮以外も含む全てのドローン運用に必要な、”ドローンを飛ばす”ための知識技術です。
当校では無料説明会の際に、ドローンスクールを卒業しても、すぐにプロのような空撮は出来ないと説明させていただいております。これはクオリティの高いドローン空撮には、ドローンの操作が確実にできることは当たり前で、カメラの知識技術も必要であるという前提があるからです。

今回はすでにスクールを卒業し、ドローンの操作は安全に行えるという前提でDJIGO4の設定について、簡単な解説を行います。
なお当校では写真講座も行っております。より詳しく知りたい方は是非ご参加ください。

DJIGO4は空撮を主眼においたアプリケーションです。

DJIGO4の画面表示
DJIGO4のカメラビュー画面に入ると、上のような表示がされます。赤枠で示した箇所がカメラの設定になります。なお画面中央から少し左下にあるヒストグラム(山なりのグラフ)もカメラの表示ですが、こちらは設定でオンオフが可能です。なおピントはオートフォーカスの場合、合わせたい場所にタップすることでフォーカシングを行う事ができます。
撮影の際はドローンの操作以外に、この赤枠部分でカメラの設定を確認することも必要です。

具体的に右上はカメラの露出値、ホワイトバランス、記録形式、残りの可能撮影枚数、フォーカス設定、AEロックの有無が表示されます。
右側面はムービー・スチル切り替え、シャッター、撮影モード、プレビューが並びます。
この中の撮影モード(右側面の下から2番目、上画像では三本線にAとある所)をタップすると、より細かなメニューへ潜ります。

メニューに潜ると、

メニュー内の設定
メニューに潜ると、上に大きく3つのタブがあり、それぞれで設定を行えます。
左から「露出」「撮影設定」「詳細設定」となります。

「露出」はカメラの露出設定を行います。
露出に関しては他記事でも書きました通り、主に写真講座のカリキュラム1にて講習を行っております。また非常に詳しく解説しているサイトが沢山ありますので、そちらも検索していただければと思います。

「撮影設定」は撮影モードがスチルかムービーかで内容が変わります。今回は上の画像で、ムービー撮影時にオーソドックスと思える設定を示しました。よろしければ参考にしてみてください。
なおこちらの設定はカメラの露出と同じく、撮影前に必ず確認してください。ここの設定を間違うと、せっかくキレイに撮影できても編集時に使えなくなってしまう可能性があります。

続いて詳細設定をみてみます。
こちらではおすすめの設定をいくつか紹介します。

グリッド
こちらはカメラビュー内に表示するグリッド(線)の表示を設定します。当記事の上から2番目のカメラビュー画像をみていただくと、上下三分割のグリッドが引かれている事がわかります。
これを利用することで、カメラの水平やフレーミング、建築物等の被写体に対しては機体が正対しているかどうか等、確認ができます。

ファイル番号モード
こちらはSDカードをフォーマット等した際に、撮影したファイルネームの番号を0001からリセットするか否かの設定です。
ここが「リセット」になっている場合、例えば「DJI_0001」から「DJI_0059」まで撮影をした後にデータをPCに取込みカードをフォーマットすると、次に撮影した際のファイルネームはまた「DJI_0001」から開始されます。
「継続」にするとカードをフォーマットしても続きから、この場合であれば「DJI_0060」から記録が開始されます。
当校では「継続」をおススメしておりますが、その理由はPC内でのファイルネーム重複による人為的ミス(誤っての上書きや消去等)を防ぐためとなります。

ピーキング閾値
カメラビュー画面の、コントラストの高い部分に色が付きます。動画撮影の際にピント位置の確認を行うのに便利です。

SDカードフォーマット
カードを初期化して正しい状態にします。撮影を行う前に行いましょう。ただしフォーマットの際はカード内のデータがすべて消去されるので、注意してください。

ヒストグラム
モニターの見え方は、炎天下の野外でみたときや暗い室内等、周囲の状況によって見え方が変わります。そのためヒストグラムを用いて露出を確認することがドローン空撮では特に重要となります。
詳細設定でオンにすると、カメラビューにヒストグラムが表示されます。
ヒストグラムの読み方はコチラの記事を参照してください。

露出オーバー
オンにすると、露出オーバー(明るすぎ)による白飛びを警告してくれます。
カメラビュー表示において、白飛びやそれに近い部分を、白黒のゼブラで示してくれます。
白飛び部分は後処理による補正が難しいため、こちらもヒストグラムと同じく撮影中の露出確認に使うと便利です。

設定を間違うと色々な無駄が起こる
今回の記事ではDJIGO4でドローン空撮を行う際、特にムービーについての解説を簡単にではありますが書かせていただきました。
撮影というと被写体を捉えてシャッターを切るというイメージが強いですが、それ以前の設定も非常に重要となります。せっかく捉えた貴重なシャッターチャンスも、設定が蔑ろだと仕事や作品に使えない、意味のないものとなってしまいます。
またチャンスを正確に捉えるための準備としても、撮影前の設定は大切です。離陸して被写体の前に来てから初めて設定を行う、これではチャンスを逃します。

ベストな設定は1つじゃない。
最適な設定は状況によって変わります。撮影現場の状況や後処理、納品形態等により最適な設定は変わります。
練習できる状態であれば、色々試してみることをおススメします。

静岡沼津ドローンスクールは国交省技能認証取得済みスクールです。
JUIDA認定スクールの他、DJICAMP写真講座も行っております。
またスクールにご興味がある、またご入校を希望の方には、無料説明会のご参加をお勧めしております。説明会ではスクール内容の他、ドローンに関する資格や法律、利活用に関しての説明を行わさせていただいております。

ご不明点はお問合せフォームより、お問合せ下さい。

DJIAir2Sの撮影性能をカタログスペックから読み取る

画像引用:DJIウェブサイト

先日DJIからMavicAir2の後継機と思われるDJI Air2S が発表されました。
価格はDJIストアにて119,900円。フライモアコンボで165,000円です。
なおフライモアコンボはDJI CARE REFRESH が付いており、飛行紛失保証もサービスに含まれています。

DJI Air2S のCARE REFRESH 内容についてはコチラから。
DJIストア DJI Air2 CARE REFRESH ページ

撮影性能で目を引くのはまずPhantom4ProやMavic2Proと同サイズの1型センサーを搭載している点です。Airシリーズでは初となる大きさで、よりハイクオリティな撮影を楽しむことでできそうです。

搭載カメラのセンサーサイズについての解説記事はコチラから。
当校ブログ『ドローン搭載カメラのセンサーサイズについて』

動画も10bitLogでの撮影が可能で、撮影後のグレーディングに凝りたいという方のニーズも満たしています。従来のAir2ではD-cinelikeのみでLog撮影に対応していなかったので、ここも大きなポイントです。

レンズは35mm判換算で22mmと、Phantom4Proの24mmやMavic2Proの28mmよりもさらに広角域での仕様となります。

動画撮影時のデジタルズーム倍率はこのようになっております。 画像引用:DJIウェブサイト

Phantom4ProやMavic2Proと比較した場合のネックとなるのは、F値が2.8の固定である点です。この点は、特に動画撮影時は露出制御がしにくい状況になりやすいです。
またフライモアコンボに同梱されているNDフィルターセットはND4、8、16、32の4枚なので、晴天下でシャッター速度を1/30等の低速に設定したい場合は、別売のセット(ND64、128、256、512)を別途購入した方が良いかもしれません。

※晴天時のおおよその適正露出が SS1/125 F11 ISO100なので、ND32を使用してもSS1/60 F2.8 ISO100 となり1/60より遅いシャッター速度を設定出来ない。

そのため動画撮影をメインに考える場合、使い勝手は可変F値のPhantom4ProやMavic2Proについて劣ってしまう点も出てくるかと思います。しかしながらMavicAirシリーズのような小型機で1型センサーを搭載することにより、手軽に持ち運べつつ従来よりもハイクオリティな画を撮影できるというのは、撮影機材の1つの選択肢として大いにアリではないのでしょうか。