4/10写真講座がありました

今回はカリキュラム3「動画の基礎」でした。

昨日4/10は15:00~17:00で写真講座を行いました。
今回は7名の卒業生様にご参加いただきました。

当校の写真講座は3つのカリキュラムを順番に行っており、今回は動画の基礎を講習しました。

講習では最初に動画撮影に関する技術的な知識をおさえた後に、実際にドローンで撮影を行う際の設定をアプリケーション画面のスライドで確認しました。

スライドを見ながらDJIGO4の画面を確認します。

設定は動画撮影に適するように、カメラメニュー内の内容の確認や、その他ジンバル等の画面も見ていきます。

その後には動画撮影の手法や編集について、また機材の選定に関する事柄などを講習します。

当校の写真講座は全てのカリキュラムが、当校JUIDAスクールの卒業生様であれば無料で参加ができます。
JUIDAスクールでドローン運用の基礎を身に付け、卒業後はドローン空撮に関する知識を無料で学ぶことができます。

静岡沼津ドローンスクールではこのような卒業生様向けの写真講座を定期的に行っており、またご要望に応じて色々な講習、練習を行うオーダー講習も随時受け付けています。

気になった方は、お気軽に無料説明会へお申込みください。
スクール内容以外にもドローンに関する法律や利活用の紹介もしています。

ドローン搭載カメラのセンサーサイズについて

MavicAir2は、1/2インチセンサーを搭載しています。

購入するドローンを選ぶ上で重要なスペックとして、カメラの性能が挙げられます。
空撮用のドローンは飛行させる最終的な目的が、より良い映像や写真を得るということになるため、機体性能と同じくらいカメラの性能も重要になります。

さて実際にカメラのスペック表等を見てみると、センサーサイズ、焦点距離、最小(最大)F値、画素数等、いろいろな項目があることが分かります。
これらの数値から、実際に必要な機材を選んでいきます。

今回はこの中の項目の1つである「センサーサイズ」について解説します。

センサーとは、光を受け取る部品
カメラの内部には「センサー(撮像素子)」と呼ばれる部品が存在します。
これはフィルムカメラでいうところのフィルムにあたる部分で、レンズで集めた光をセンサーに当てることで、外の景色を画像として記録します。
センサーサイズとは、そのセンサーの大きさのことです。

センサーサイズの種類
センサー(撮像素子)にはいくつもの大きさがあります。
以下にいくつか並べてみます。

1/2.3 inch 使用機:Mavic2Zoom、Mini2
1/2 inch  使用機:MavicAir2
1 inch   使用機:Phantom4Pro 、Mavic2Pro
MFT   使用機:X5S
super35   使用機:X7
※X5S、X7はINSPIRE2用のカメラです。

機材によっていろいろな規格が使われてます。
そして上に並べたものは、下がっていくほどサイズが大きくなります。

センサーの大きさによって起こる写りの違い
それでは実際に、センサーの大きさ(センサーサイズ)が写りにどのように影響するのかというと、端的に言えばセンサーが大きいほど画質が良くなります。
「画質」という言葉の定義自体が曖昧なのですが、同じ画素数であれば大きなセンサーほど1ピクセル辺りの面積を広く取れるという関係上、ダイナミックレンジや高感度性能の向上などが見込めます。
またRAW撮影を行う際、センサーの大きい方が現像時にデータが破綻しにくく、扱いやすいことも違いに挙げられます。

他に写りの違いとしては、同じ状況で撮影した場合、大きいセンサーの方が被写界深度がより浅くなります。つまり、ピントの合う範囲が狭くなります。

そのため大型のセンサーを使用する場合は、より繊細なピント管理が求められます。特に被写体に接近する時はより深度が浅くなるため、注意が必要です。

動画撮影の際はピーキング機能を使用することで、ピントの確認が可能です。

ピーキング機能を使用することで、動画撮影の際などは画面でピントを確認できます。これはコントラストの高い部分を色付けして表示することで、ピント範囲の確認を手助けしてくれる機能です。

その他に1/2.3 inchなどの小さなセンサーを搭載した機体の場合、F値が固定である場合が多いです。
こういった機体は動画撮影の際にF値で露出制御を行えないため、こちらも動画を撮影する際はチェックしておく項目として覚えておくと良いでしょう。

最後に「画質」という面で、スタッフが実際に使用した際の感覚的な違いについてお話します。
当校ではPhantom4Proが1 inch、Mavic2ZoomやMavicMiniなどが1/2.3 inchを使用していますが、やはりグラデーションの階調の豊かさ等を見ると、1 inchの方が優れているふうに感じます。
またRAW現像の際にも1 inchの方がデータの伸びが良いように思います。
もちろん新しい機体になれば画像処理エンジンなどソフト面の進化も鑑みる必要があるため、センサーサイズのようなハード的な要因が必ずしも性能に直結するとは限りません。
機体選びの際に気になるものがあったら、一度youtubeや価格コムなどで作例を観てみましょう。

今回はカメラのセンサーサイズについて記事を作りましたが、読んでいただいている皆様にとって有益な情報となれば幸いです。

静岡沼津ドローンスクールでは実技実習の際に野外飛行を行いながら、実際にドローンで空撮を行う際の設定や注意点、機体の扱い方等も練習します。
卒業後も写真講座オーダー講習などで、空撮技術を深めていただくことができます。
無料説明会も行っておりますので、ドローンやドローンの資格、ドローンを使った空撮などにご興味がある方は、ぜひお気軽にお申込みください。

ドローンに搭載するカメラの画素数とは?

市場では「画素数競争」という単語が生まれるほど、
一時は「画素数が高い方がキレイ」という認識が一般的でした。

少し前にドローン搭載カメラに関するこんな記事がありました。
ACSLとPhase One、1億画素超高解像度カメラを搭載インフラ点検用ドローン提供開始

写真やカメラを趣味にしている人たちの中では、高画素と言えば真っ先に名前が上がりそうなPhaseOneがでてきました。
PhaseOneは高画素デジタルカメラやデジタルバックを作っているデンマークのメーカーです。
数年前のJapanDrone(JUIDAが主催しているドローンの展示会)でも、PhaseOneが空撮用カメラを展示していたのを覚えています。

今回は空撮を行う上でよく聞く「画素数」(或いは画像解像度)について解説します。

画素とは
「画素数」とは文字の通り「画素」の数です。
カメラの中にあるセンサー(撮像素子)は、細かなピクセル状の「画素」に仕切られています。下の図の色分けされている1つの四角が「1画素」です。

画像出典:wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC

そして四角い「画素」が沢山ならぶようにカメラのセンサーは構成されています。※図では赤緑青の色がついていますが、とりあえずここでは色は無視してください。レンズから入った光が画素の並んだセンサーに当たり、画像が作られます。
この1つの「画素」ですが、1つにつき1色を表現することが可能です。1つずつが1色を表現し、それが何百万、何千万画素と沢山並ぶことによって1枚の画像が表現されます。その総数が「画素数」と呼ばれます。
※実際には総画素数や有効画素数などありますが、ここでは割愛します。
これがPhaseOneの商品などは1億オーバーの数になります。

ここで少し想像力を働かせながら考えてみてください。
仮に同じ大きさの画像として表示する場合、この画素数が大きい場合と小さい場合、それぞれどのように表示されるでしょうか。

画素数が多い程細かく繊細に、少ない程おおざっぱな荒い画になることが想像できるでしょうか。

上画像の右側のリンゴは極端に画素数が少ない例です。そのため1画素が1色を再現しているのが、目で見てわかると思います。私達が普段使用しているカメラは数百万~数千万画素であるため、この1画素(1ピクセル)が四角くみえることはほとんどありません。
つまり同じ大きさで画像を観る場合、画素数が高い方がより細かく写るということになります。

ただしピクセルが認識できないくらいしっかり画素数のある画像も、拡大していくと、だんだんとピクセルが見え始めます。

例えば上の写真ですが、約1300万画素のデータです。
特に「四角い画素が集まっている」という見え方はしませんね。
この写真の中央から少し右上にある、校舎の時計をクローズアップします。

拡大すると、ピクセルが見えてきました。
このようにデジタル写真はピクセル(画素)の集まりで、高画素(画素数が大きい)程細かく細部まで表現可能と言えます。

ただし通常は表示するディスプレイやプリンタの性能限界がありますので、どのような媒体でどのように使用するかによって適切な画像解像度(画素数)を決定します。
例えば、FHDのモニターであれば、1920×1080の画素数、つまり約200万画素ほどしか表現できません。4Kであっても900万画素に届かない程度です。

それでは冒頭で述べたような高画素機はどのような用途で使用するのでしょうか。

例えば産業利用におけるドローン空撮では、壁面のクラック等、数ミリ単位の異常を発見する必要のある場合があります。高画素機を使えば、このような小さなものをしっかりと撮影するために、わざわざドローンを被写体に近づけたりする必要が無くなります。また望遠レンズを使用して撮影するよりも、高解像度のカメラで広く撮影し、あとでその部分だけ拡大して見た方がクラックの位置が分かりやすく、また撮影枚数も少なくて済みます。(低画素で拡大をすると、先ほどの校舎の時計のように画像が荒れます)
写真測量では、より高い位置から撮影し少ない枚数でデータを作成するために高画素機が用いられているようです。
また広告においては大きなサイズでプリントをする場合、引き伸ばす際に高画素の方が画像が荒れにくいという事があります。※ただ多くの場合、大きなプリントは近くから見られることがあまりないため、そこまで解像度が重視されない場合もあります。

このように高画素化に伴う利点は特に「撮った後で拡大しても画像が荒れない」というところが大きく、これは趣味で撮影するユーザーも十分に感じられるかと思います。
高画素化にはもちろんデメリットも存在しますが、それはまた別の記事で解説させていただきたいと思います。

静岡沼津ドローンスクールでは、写真講座も行っております。
ドローン空撮にも使えるコツなど、お話できるかと思いますので、興味のある方はぜひお申込みください。
次回は12/19(土)15:00~17:00です。
お申込みはこちらからになります。

ドローンの安全な運用法を学ぶために、当校では『JUIDA操縦技能・安全運航管理者講習』や『DJI CAMP』を行っております。
無料説明会も行っておりますので、こちらもぜひご利用ください。