映像編集で色合いの調整にチャレンジしてみよう!

上の埋め込み映像をみていただくとわかる通り、撮影した映像は切り貼りするだけではなく、映っている色合いを変化させることも可能です。

この作業をカラーグレーディングと言いますが、一般的には「Log」と言われる方法で撮影します。
しかしLog撮影の場合はISO感度の下限が制限されたり、そのままでは色が薄すぎて見栄えが悪かったりします。
なので、はじめてカラーグレーディングに挑戦する方は、「D-cinelike」カラーモードで撮影すると、とっつきやすいかもしれないです。

カメラ設定の「カラー」から、Logやcinelikeを選択することができます。
※上画像は「ノーマル」になってます。また機種によってはLogを選択できないものもあります。

「ノーマル」→「D-cinekile」→「Log」の順に、
「そのままでも綺麗だけど後処理がしにくい」→「そのままだと見づらいけど、後処理がしやすい」という風になります。
なので撮った映像をそのまま使用するのであればノーマルで、後処理で色合いを変化させたいならcinelikeかLogを使用すると作業がしやすいと思います。

編集ソフトはダヴィンチリゾルブというものが、無料で高機能なのでおススメです。このソフトに関しては別記事でも紹介しています。

静岡沼津ドローンスクールでは、ドローン空撮、映像編集について以下のスキルアップ講習を行っております。

『ドローン空撮講習』
ドローン空撮をするためのアプリやカメラの設定、また実際に撮影を行いスキルアップを図ります。
『映像編集講習』
ダヴィンチリゾルブを使用して、複数の撮影データを1つの作品としてまとめる事を目的とした講習です。

DJI OM4 発売

画像出典:DJIウェブサイト

DJIからOSMOシリーズの新作、OM4が発売されました。
スマートフォン側にマグネットを装着しておくことで、撮影シーンでは素早く脱着が可能になりました。

スピンショットやハイパーラプス等の魅力的な撮影モードも装備しています。
駆動時間は理想的な環境で使用した場合約15時間、充電は2.5時間とのことです。
オペレーションはDJI Mimoを使用します。

スマートフォンの撮影性能が向上している現代では、ライフログとしての動画撮影にはスマートフォン+ジンバルという組み合わせが最適解なのかもしれません。
スマホ+カメラよりも、常に持ち歩いているスマホで撮影を統一、追加としてOSMOのようなジンバルを使うか否か、状況に応じて選択する方が効率的です。
また専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンを使用することで、撮影→編集→アップロードの工程を容易に素早く行う事が可能です。

8/27現在、DJIストアでの販売価格は16500円と表記されています。
また公式サイトでは動画を含めた紹介やスペック詳細が公開されておりますので、気になった方はチェックしてみてください。

当スタッフブログでは他にもDJI製品やドローン空撮等に関係する記事を掲載しております。また静岡沼津ドローンスクールウェブサイトでもドローン関係の様々なトピックをご用意しております。
ぜひ閲覧いただければと思います。

NDフィルターの使い方について

MavicAir2用のNDフィルターセット。
画像出典:DJIストア

撮影意図や被写体にもよりますが動画撮影を行う際、30FPSであればシャッター速度はおおよそ1/30~1/60と言われています。

そのため動画撮影においては露出を決定する際にシャッター速度に大きく制限がかかります。
特にPhantomやMavic等の一般的な空撮用ドローンは絞り込むにも限界があります。さらにMavic2ZOOMやAir2等は絞りが固定であるため、そもそも絞りで露出をコントロールすることが不可能です。

そこで使用するのがNDフィルターです。
NDとはNeutral Density(=中立な濃度)の事で、色合いを変えずにカメラに入る光の量を変えるためのフィルターです。※厳密に言えば、色合いにも影響がでているかと思います。

以下の表を見てください。

左側は「晴れの日の野外」でのおおよその露出値になります。①~⑩まで全て同じ明るさです。
30FPSの動画を撮影する場合、最適なシャッター速度を1/30~1/60とすると、この中では⑧か⑨になります。
ここでMavic2Airを使用するとします。するとこの機体はF値が2.8の固定となりますので必然的に選択できる露出値は③のみとなります。つまりシャッター速度は1/2000しか使用できないことになります。⑧や⑨の設定では撮影できません。(F2.8のままシャッターを遅くすると、当然のことながら映像は明るすぎてしまいます)

そこでND64(光の量を1/64にするNDフィルター)を使用します。
すると上表の右にあるように、露出値が6段分暗くなります。サングラスのイメージです。
そして6段暗くなった分をどこかで調整する必要が出てきます。
整理すると現在の状態は

SS1/2000 F2.8 ISO100 6段分暗い

となります。
このままでは暗い画になってしまうので、ここから暗い分、光の量を取り戻します。
現在1/2000のシャッター速度を遅くして取り込む光の量を多くします。
6段分遅くすると1/30になります。
これで

SS1/30 F2.8 ISO100 適正露出

で撮影することができます。 
シャッター速度も露出も適正です。

明るすぎてシャッター速度がどうしても早くなってしまう場合には、NDフィルターに挑戦してみてください。
(Phantom4Proでも最大絞りはF11なので、上の表だとシャッター速度は1/125までしか遅くできません)

静岡沼津ドローンスクールではドローンの安全な運用法に加え、機体に搭載されているカメラの基本的な使用方法も講習します。
ドローンスクールウェブサイトはコチラから!

ドローンに関するいろいろな情報やスクール紹介も無料説明会で行っておりますので、是非ご参加ください。