Phantom4のバッテリー膨張を確認する方法

沼津 ドローン ドローンスクール JUIDA ドローン資格
膨張したバッテリーは劣化がすすんでいるため使用しない方が良いが、
外殻に包まれたインテリジェントバッテリーは表面を見ても膨張を確認しづらい。

当校でPhantom4Pro用として使用していたバッテリーが、写真でもわかりやすく膨張していました。もちろんこれはもう使いません。
以下の写真2枚をみてください。

あまり膨らんでいない状態

この写真は、あまり膨張が進んでいないバッテリーです。
側面からみると、セル間の隙間から奥の景色や光が見えています。つまり「しっかりと隙間がある」状態です。

膨張が進んだ状態

こちらは側面を見てみると、どんな角度から覗いても奥の景色が覗ける隙間は殆どありません。膨張し、セル間の隙間が無くなってしまっています。

バッテリーの膨張は劣化のサインであり、使用リスクが高まります。
膨張してしまう理由は過充電等があげられますが、バッテリーの保管方法についてはこちらの記事にてご紹介しています。

Phantomを使い始めた初心者の方は特に、比較対象が無いとバッテリーの表面をみるだけでは膨らんでいるか否かが分かりにくい場合があると思います。
そのためバッテリー側面の隙間をチェックし、十分に隙間が空いていることが、一つの目安になるかと思います。

Phantomを使い始めた方、もし側面の隙間をチェックしたことがなければ、一度みてみてください。

静岡沼津ドローンスクールでは、法律の他にこういった機材の安全な使い方も講習します。
無料説明会では皆様の疑問にもできる限りお答え致しますので、ドローンの利活用やスクールにご興味のある方は是非ご参加ください。

DJIの新型機・MavicAir2

画像出典:DJIウェブサイト

今更感のある話題ですが、4/28にMavicAirの後継機であるMavicAir2が発表されました。外観はMavicMiniやProに近いように見えます。
この新型機について、当校スタッフが気になった点をピックアップしていきます。

DJIGO4ではなくDJIFLYを使用
MavicAir2は、Mavic2やMavicAir等の空撮機に使用される「DJIGO4」ではなく、MavicMiniで使用する「DJI FLY」に対応しております。
MavicMiniと共に発表されたDJIFLYは、GO4に比べてインターフェースを単純化した、より初心者でも扱いやすいものに仕上がっていますが、今までGO4を使用してきた方の中には、違うソフトを使用するのに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
今後登場する比較的価格帯の安い機体は、GO4ではなくDJIFLYが主流になる可能性もあります。

クワッドベイヤーセンサーを搭載
通常、撮像素子(カメラセンサー)はRGB(赤緑青)それぞれに感光するピクセルがベイヤー配列という方式で並べられています。クワッドベイヤー配列の場合は、同色のピクセル4つを並べたものを仮想的に1ピクセルに見立て、それをベイヤー配列する方式です。
これにより1画素(実際には同色4画素)で異なる露出をとることができ、結果として色表現やダイナミックレンジ等の性能向上を行えるそうです。
スペックを見ると4800万画素ですが、撮影設定によっては1200万画素(1/4)となっているのはクワッドベイヤー配列を採用しているからだと思われます。

最大飛行時間34分
カタログスペック上の最大飛行時間が34分となっております。
Mavic2の31分よりもさらに延びています。(容量自体は小型化に伴い減っています)
もちろんバッテリの消費は使用環境や劣化具合にもよりますが、同じ使用方法でより長く飛ばせるのであれば、最大飛行時間は長いに越したことはありません。

以上3点が、スタッフが特に気になったポイントでした。
中でもクワッドベイヤーセンサーは、今後レビュー画像、動画が増えるにつれてその性能がいかなるものか、はっきりしてくるでしょう。

静岡沼津ドローンスクールウェブサイトでは他にもドローンに関する情報を数多く掲載しております。
また無料説明会では当校の説明の他、現在のドローンに関する法律や利活用についてお話させていただいておりますので、少しでもご興味のある方はぜひご参加ください。

飛行の際はGPSの受信基数に注意しよう。

GPSとはGlobal Positioning Systemの略称で、米国の運用する全地球航法衛星システム(GNSS)となります。同じようなシステムはロシアのGRONASSやEUのガリレオ等があげられます。日本ではGPSを補完する目的で、みちびきというシステムが2018年から現在4基体制で稼働しています。

衛星から送られた原子時計の時間と、受信機の時計の差から、電波が飛んだ時間が分かります。電波の速度は光の速さと同じ約30万Km/sなので、「速さ×時間」で、衛星と受信機までの道のり(距離)が分かります。この作業を複数基の衛星と行う事により、受信機の正確な位置情報を得るという作業が、GNSSの原理の大まかな考え方になります。

一般的にGNSSから正確な情報を得るには、4基以上からの電波を受信しなければならないと言われております。しかしDJI製のドローンに関しては、その多くが7基以上からの受信を必要とします。そのため受信基数が6基以下になると飛行中でも自動的にAモードへと移行します。
「機体が勝手に動いた」「急に機体が流れ出した」という話を時々聞きますが、何らかの影響によりGNSSの受信基数が減り、操縦者の知らない間にPモードからAモードへ切り替わっていたという可能性もあります。

DJIGO4の画面上部には、常に受信基数が表示されている(黄色の〇部分)

当校の実技実習や試験は、一部を除き基本的にAモードで行います。
これは上述したような、不意にPモードが使えない状況に陥っても、その状況を理解し、安全に飛行を行えるようにするためという意味合いも含まれています。また座学ではGNSSをはじめ機体に搭載されている機器への理解を深め、どういった状況が危険となり得るのかを判断できるようになってもらいます。

ドローンにはいろいろな技術が詰め込まれており、そのおかげで誰でも簡単に飛行を行う事が出来ます。しかしその一方で、どのような技術が使用されているかを理解した上で使用しないと、知らない間に危険な状況へ踏み込んでしまったり、緊急時には適切な判断ができません。

静岡沼津ドローンスクールは、無人航空機を安全に運用するための基礎となる知識と技術を身に付けていただくためのスクールです。
ご興味を持たれた方は、ぜひ当校ウェブサイトもご覧ください。