マイケル・ベイ なりきりキット AllureStreakフィルター

今回は変わり種機材の紹介です。

皆さんは「アナモルフィックレンズ」というモノを知っているでしょうか?
映画で使われる横長の画角を従来のフィルムに収めるため、横方向に画像を圧縮する形で記録するためのレンズです。
主に映画などの映像作品に使用されていますが、一眼カメラに対応するレンズもあります。

コチラがウィキペディアの「アナモルフィックレンズ」ページとなります。
wikipedia「アナモルフィックレンズ」

このアナモルフィックレンズですが、画像描写の仕方にいくつか特徴があるのですが、良く言われるのが俗にいう「アナモルフィックレンズフレア」というもの。

パジェロミニ アナモルフィックレンズ フレア ストリーク フィルター Allure

こういう風に、強い光源があると横方向に筋状のフレアが発生するものです。
マイケル・ベイ監督の映画『トランスフォーマー』シリーズでは印象的に使われていますね。

しかし上の写真、実際はアナモルフィックレンズを使用しておらず、もっと手軽にこのフレアを実現しています。

それがこちら

NiSi Allure Streak フィルター

NiSi ストリーク フィルター アナモルフィックレンズフレア
画像引用:NiSiウェブサイト
https://nisifilters.jp/product/allure-streak/

こちらの機材、ストリークフィルターと呼ばれるもので、アナモルフィックレンズを買うよりはずっと安いので、手軽に光源を線状に変化させることができます。
とりあえずそれっぽいレンズフレアを使ってみたいなら、アリかなと思います。

他に同じような商品としては、Schneider Opticsなど他メーカーからも販売されています。

原理としては、フィルター上にある線がフレアを線状にするようです。
フィルター面は回転できるようになっており、縦線で横方向フレアがでます。
カメラを縦位置にした際にフィルターを回すのを忘れると、縦方向のレンズフレアが発生します。

ちなみに私個人の使った感想は、結構ドギツく、ギラッギラにフレアが主張するような印象があります。
あと、24-105mmF4につけているのですが、保護フィルターの上から重ねてストリークフィルターをかけると、ワイド端でフィルターの線が画面全体に、被るように写り込みます。レンズ面とフィルターの距離が、間にある保護フィルターの分余計に離れたためです。
保護フィルターを外せば問題ありませんでした。

MAZDA 教習車 レンズフレア アナモルフィックレンズフレア ハイビーム
ハイビーム トランスフォーマーな感じ
MAZDA 教習車 レンズフレア アナモルフィックレンズフレア ロービーム
ロービームにすると大分大人しくなる

また今回のフィルターですが、自作されてる方も多いようです。
他に聞いた話だと、レンズ(若しくは保護フィルターなど)を、指の油などで縦になぞって汚すと、同じような効果が得られるだとか。
私はやったことありません。

ちなみにAmazonなどを見ていると、スマートフォンやGoPro、ドローン向けにも同じようなフィルターが出てます。
ただしあちらはフィルター上の線で線状のフレアを出すのではなく、本当に左右方向に画像を縮めた状態で撮影できるようです。

Mavic2Pro用
USKEYVISION DJI Mavic 2 Pro専用1.33X アナモルフィックレン

スマートフォン用
SmallRig 1.55XT アナモルフィックレンズ 汎用映画レンズ iPhone用Mマウント付き Andirod用映画撮影 アナモルフィックレンズ 2.76:1レシオ -3578

ちゃんとしたアナモルフィックレンズは、一眼用だとこういったものがあります。
SIRUI レンズ製品一覧

対物レンズが四角いのが特徴的です。

SIRUI アナモルフィックレンズ
画像引用:SIRUIウェブサイト
https://sirui-japan.com/products_data/50mm_s35_anamorphic/

もともとは映像用のレンズですが、写真の撮影に使っても面白そうです。
アスペクト比も写真の王道である2:3や3:4とは違った仕上がり(もっと横長)になるので、興味のある方は調べてみると良いかもしれません。

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