カメラを買うときに大切(?)なマウント選びについて

当記事では、以下の内容が記載されています。

  • どのカメラ(ドローン)を買ったら良いか?
  • ドローンじゃなくて、一眼レフやミラーレスは?
  • マウントの規格
  • 長く続けるなら、ボディは消耗品ぐらいの気持ちで
  • まとめ

当校では撮影講座を月一ぐらいの頻度で行っています。
当校卒業生は無料で参加できる他、一般参加(参加費2200円税込)も受け付けています。

まだカメラやドローンを持っていない方、つまりこれから写真や動画を始めようという方も多く参加されます。
当校の講座は初心者向けです。

今回、ある質問をいただいたので、せっかくなのでブログ記事にしてまとめようと思います。

目次

どのカメラ(ドローン)を買ったら良いか?

この質問、撮影講座以外にドローンスクールでも良く聞かれます。
ドローンの選び方については、以下の記事にまとめてありますので、良かったらこちらもどうぞ。

『はじめて買うドローンの選び方』(当時の機体ラインナップです)

上の記事で伝えたいことはおおよそ書いてあるので、まとめ部分だけ抜粋すると、

・「コレが欲しい!」というものがあったら、それが最有力候補。
・「目的にあった選択肢の中で、予算が許す限り性能の良いモノ」がおススメ。
・「目的」は撮影した完成系のイメージと、やりたい撮影スタイル。
・「予算」は初期費用以外も考えて。

となります。

ドローンじゃなくて、一眼レフやミラーレスは?

これが当記事に本題となります。
上の記事に加えて、一眼レフやミラーレス一眼など「手持ちカメラ」の購入を検討する際の内容です。
ただし、あくまでも上の記事にある、「まとめ」部分は手持ちカメラ、ドローン共に共通する内容なので、それを踏まえたうえでさらに手持ちカメラの場合は…といったスタンスである事をご理解ください。

マウントの規格

一眼レフやミラーレスカメラは、カメラ本体(以下ボディ)とレンズが取り外しできるようになっています。
そのため、撮りたい写真や状況に応じて「ボディ」と「レンズ」の組み合わせを自由に決めることができます。

Canon キヤノン EOS RP セット
画像引用:Canonウェブサイト EOS RP
https://cweb.canon.jp/eos/your-eos/product/eosr/rp/

例えば旅行などで、あまり重い機材を持ち歩きたくない場合は軽いボディと軽いレンズの組み合わせ、野鳥を撮影したい場合はオートフォーカスの速いボディに望遠レンズといった組み合わせで撮影できます。

ボディをいくつも持っていない方も、レンズは複数本持っていて、その時によって使い分けるという方が多いと思います。

そこで出てくるのが「マウントの規格」です。
実はこの「ボディ」と「レンズ」の組み合わせ、あるルールがあります。
それは「同じ規格同士でないと原則的に組み合わせができない」ということです。

例えばキヤノンは現在「EFマウント」「RFマウント」「EF-Mマウント」といった規格で商品を開発しています。
同じキヤノンでも「EF-Mマウントのボディ」に「EFマウントのレンズ」は装着できません。
もちろんEFマウントのレンズをニコンの「Fマウント」のボディにつけることもできません。

※細かい話をすると、レンズはEFマウントの中で、さらイメージサークルの大きさで「EF」と「EF-S」に分かれてたりします。

なので新しくカメラを購入するということは、ある意味「マウント(=規格)選び」と言ってもよいでしょう。

ただ少々ややこしいのが、この「同マウントでないと組み合わせできない」というルールにはいくつかの例外があるということです。

例えばキヤノンの場合、RFカメラに対してマウントアダプターというモノを介することで、EFレンズの使用が可能になります。

Canon キヤノン マウントアダプター カメラ レンズ
画像引用:Canonウェブサイト
https://cweb.canon.jp/eos/lineup/technology/rf-lens/

この「マウントアダプター」という製品、今回の例の場合はカメラ、レンズ、アダプターの全てがメーカー純正品で構成されていますが、サードパーティのアダプターを介して他社マウントをとりつけるということも可能です。

特にミラーレスカメラは対応するアダプターが多い傾向があるように思えます。
※ここら辺の詳しい原理は、フランジバックなど小難しい話になると思いますので、興味のある方は調べてみてください。

ただしこのような運用をする場合は、電子接点が使えないものも多く、フルマニュアルでの操作を求められる場合もありますので、私個人的にはあまり初心者の方にはおススメしていません。
(もちろん、この組み合わせで使いたいんだー!というのであれば全然OKです)

カールツァイス レンズ 単焦点 50mmF1.4 一眼レフ カメラ
画像引用:カールツァイス ウェブサイト PlanarT*1.4/50
https://www.zeiss.co.jp/consumer-products/photography/classic/planar-1450.html
レンズメーカーは同じ設計のレンズでも、複数のマウントで商品展開している事が多いです。

つまり同一のマウントであれば、ボディを新しくした場合、レンズはそのまま流用するような使い方が一般的になります。
逆に何かを買い替える時に、マウントが変わると今まで使っていたものが使えなくなったりします。

そのため、同じマウントで機材を統一した方が無駄の少ない買い物ができます。
もしある程度の予備知識があるなら、購入の際にはこの「マウント」に意識を向けると、より失敗の少ない買い物ができると思います。

長く続けるなら、ボディは消耗品くらいの気持ちで

ボディもレンズも基本的に、同価格帯であれば新しいモノの方が性能が良いのが普通ですが、特にボディはそれが顕著です。同メーカーで同価格帯のボディだと、数年毎に新しい機種が出る事が多いですね。
※もちろん型落ちモデルは安くなる傾向はあります。

対してレンズは、ボディほど性能の上昇は激しくないように感じます。リニューアルもボディと比べるとかなりスローペースです。

なのでボディは自分にとって必要十分な機能が備わっていれば、後はレンズやその他機材、撮影地への旅行代などに投資した方が良いのかなと思います。
数年後にはもっと性能の良いモノが出ることは分かっているので..。

「定期的に買い替えて」とまでは言いませんが、デジタル時代のボディはレンズに比べて消耗品的な、家電的なニュアンスが強いと思います。

まとめ

・カメラとレンズは基本的に同一のマウント規格同士で使用できる
・マウントアダプター等を使用することで別マウントを装着することが可能だが、機能が制限される場合がある。
・ボディは性能の良い新しい型が出るスパンが短いので、必要十分な機能があれば、無理してそれ以上のモノを買う必要はない。

沼津 ドローンスクール 撮影講座 写真 動画
沼津 ドローンスクール ドローン ジドコン
目次