時々衝動買いをしてしまうのですが、この前はCarl Zeiss Jena Pancolar 50mm F1.8を買ってしまいました。
旧東ドイツ製のレンズで、俗にいうオールドレンズの部類になるかと思います。
オールドレンズというものに特別興味が強いわけではないのですが、ツァイスはEFマウントのクラシックシリーズを何本か持っている程度にはツァイスは好きなブランドです。
いくつかバージョンがあったり、各バージョンの中でも仕様の違うものがあったりするようですが、私はあまり詳しくないので興味のある方は調べてみてください。


ボディはEOS6D MarkⅡを使用するのでマウントアダプターを使用します。
左画像のK&F CONCEPT製アダプターでマウントの規格を揃えます。
レンズ側はM42マウントという歴史の古い規格で、オールドレンズ市場を見ると良く目にします。私はM42マウントのレンズを買うのははじめてです。
なおアダプターに電子接点は無いので、絞りリングでF値を設定します。
CARL ZEISS JENA DDRの記載があります。
コシナ製のクラシックシリーズ以外だと、初めて手元に来たツァイスレンズです。
戦後の東西分裂により、カールツァイスも東西にわかれました。
このレンズはその頃に東側で生産されたものになります。


さてこのレンズですが、左画像のようにマウントアダプターを付けた状態でも後玉が少しカメラ側にせり出します。
そしてこれが結構な曲者です。
何が起こるか言うと、ピントが無限遠やそれに近い(後玉がカメラ側に来る)場合、ミラーアップ時に後玉がミラーに干渉してボディ側でエラーが発生します。
ピント位置が無限遠に近くなければ、問題なくシャッターを切る事ができました。
少し調べてみると、このレンズの場合は個体差によってミラーに干渉するものとしないものがあるとか。
せり出した金属部分をヤスリで削るという対処方法もあるようです。
最終的に私が出した結論は、ライブビューで撮影するという方法です。
ライブビュー撮影は常にミラーアップした状態なので、無限遠でも干渉することはありません。
注意点としては、電源を入切したり、一定時間操作無しでライブビューが終了したりする時にはミラーが動きます。
そのため撮影時以外は、常に近接側へピントリングを持って行くのを忘れないようにしないといけません。

前述の通りライブビュー撮影がメインですが、ファインダーで撮影する際はフォーカスエイドは使えません。

大きさはそこまで大きくないレンズですが、重さは割と感じます。
重心がまとまるので持ちやすい印象です。
そして被写体には結構寄れるので、それなりに大きく写せます。
オールドレンズはホースマンLDで使用するための大判レンズぐらいしか持っていなかったので、なかなか新鮮な試みでした。
以下の写真は当レンズで撮影(RAW現像)したものです。




静岡沼津ドローンスクールでは撮影講座を定期的に行っています。
こちらもお気軽にお申込みください。

※当記事の内容について、参考にする際は自己責任でお願い致します※