JPEGとRAW

RAW現像をするとコントラストや露出の値が画像に及ぼす影響が理解しやすい。
そのためデジタル写真を理解する上で有用だ。

先日の写真講座で、JPEGとRAWについていくつか質問をいただきましたので、今回はそれについて記事を書こうと思います。

質問:RAWファイルと同じような手順(現像作業)でJPEGファイルを調整することは可能か?

このようなご質問をいただきました。
非常に良い質問だと思いましたので、こちらで改めて文章化してまとめたいと思います。なお返答は文章化にあたり、内容によって1~3の文章に分けました。

1.同じような手順でJPEGファイルを調整することは可能。
例えばLightroomClassicではJPEGファイルを取り込んで編集、書き出しを行う事が可能です。

2.JPEGを調整して書き出すと、画質が落ちる。
「画質」という言葉では定義が曖昧ですが、JPEGは一度、元となるデータを圧縮して生成されています。そのためすでに一度圧縮をされたJPEGファイルを再び書き出すと2度目の圧縮をかけられることになり、モスキートノイズや階調の悪化等、圧縮による要因で画質が悪化します。

3.JPEGはRAWほど調整が利かない
前述のとおり、JPEGデータはすでに一度圧縮をかけられているため、現像する際に使用できる情報量がRAWより少ないです。書き出す際に画像としてわからない余分な情報を極力削っているため、いざ調整を行おうとしてもそれに必要な情報量が足りません。結果として階調が乱れ、2にも書いたようにその状態で再圧縮されるので、画質の劣化が見られます。

4.JPEGを編集する場合もある
2と3を読むとJPEGを再編集することに有用性は無いように思えますが、実際にはこれを行うこともあります。それには以下のような状況が考えられます。

・そもそも、高品質なデータを必要としていない
・納品までの時間が限られているため、できるだけ軽いデータで作業をしたい
・短時間で大量の撮影を行うため、必要なカットだけ編集し、後はそのまま使いたい

実際に上記のような理由で、JPEG撮影後にLightroomやPhotoshopを使用する場合もあります。

以上1~4まで、内容別に分けて記載しましたが、最終的にはJPEGとRAWそれぞれの特徴を理解し適切に使い分けてください、というのがまとめになります。

おおまかに上画像のような特徴がある。

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