PCモニターのキャリブレーション

モニター キャリブレーション datacolor SpyderX pro

大体の人はデジタル写真や動画を撮影すると、撮影後にはパソコンにデータを移したり、編集したりと、パソコン作業もセットになるのではないでしょうか。

私はパソコン上でRAW現像など、画像の明るさや色合いを調整する作業を行うので、定期的にモニターのキャリブレーションを行っています。
これは、モニターの明るさや色合いを、できるだけ正しく表示させるための作業です。
正しく色が表示されないモニターで色あいを調整するというのは、ヘンな話ですよね。

モニター キャリブレーション datacolor SpyderXPro
専用のツールとアプリケーションを使用して、画面を調整します。

だからデジタルで動画像を扱う時、ドローンやカメラと同じくらい、パソコンも大事な機材だと思います。

キャリブレーションツールですが、私はSpyder X Proを使用しています。
キャリブレーションに使う機材の中では手の届きやすい価格帯です。

専用のアプリケーションを使用して画面の調整を行います。
あらかじめモニターの色温度を指定された値に近づける必要はありますが、アプリでキャリブレーションを行っている最中は、作業の多くを自動で行ってくれます。

datacolor Spyder X Pro モニター キャリブレーション
PCで画像をいじるには、重要なツールです

モニターの調整以外に、外から光が入ってこない環境づくりや、ハードウェアキャリブレーションに対応したモニターなど、突き詰めようとすれば、まだまだいろんな事ができそうです。

当記事はモニターのキャリブレーションについて書いてありますが、ドローンの各種キャリブレーション(コンパスやIMUなど)については、以下に解説記事があります。

ドローンの状態を最適に保つ ~ドローンの各種キャリブレーションについて~

沼津 ドローンスクール ドローン ジドコン
沼津 ドローンスクール 撮影講座 写真 動画

6/20(日)写真講座(RAW現像)のお知らせです

写真講座は現在、3つのカリキュラムを各月1つずつ、行っています。

6月写真講座のご案内です。
6月はカリキュラム2なので『デジタルカメラの基礎とLightroomClassicの導入』を行います。
2時間の座学で、RAW現像を前提とした露出決定と、現像ソフトであるLightroomClassicの基本的な使用方法を学びます。

「撮った後に調整する」技術は、フィルム時代から重要な技術として存在しています。

デジタル写真においてRAW現像を身に着ける事は、フィルムでいうところのネガ現像や暗室でのプリント作業等を身に付けるのと同じことだと思っていただいて構いません。
より深いデジタル写真の世界へ、踏み込んでみてはいかがでしょうか。

【日時】
6/20(日)15:00~17:00

【場所】
東部自動車学校教室
住所:静岡県沼津市寿町17-1

【内容】
カリキュラム2『デジタル写真の基礎とLightroomClassic導入』
LightroomClassicを用いたRAW現像の基礎を講習します。
これからRAW現像をはじめてみたい方、はじめてみたけどよくわからない方が対象です。

詳細・お申込みはコチラからお願い致します。
また静岡沼津ドローンスクールではドローンを安全に運用するための講習も行っております。

ドローン講習は無料説明会も実施しておりますので、ドローン空撮をはじめとする利活用にご興味のある方、ぜひお気軽にお申込みください。
無料説明会の詳細・お申込みはコチラから

JPEGとRAW

RAW現像をするとコントラストや露出の値が画像に及ぼす影響が理解しやすい。
そのためデジタル写真を理解する上で有用だ。

先日の写真講座で、JPEGとRAWについていくつか質問をいただきましたので、今回はそれについて記事を書こうと思います。

質問:RAWファイルと同じような手順(現像作業)でJPEGファイルを調整することは可能か?

このようなご質問をいただきました。
非常に良い質問だと思いましたので、こちらで改めて文章化してまとめたいと思います。なお返答は文章家にあたり、内容によって1~3の文章に分けました。

1.同じような手順でJPEGファイルを調整することは可能。
例えばLightroomClassicではJPEGファイルを取り込んで編集、書き出しを行う事が可能です。

2.JPEGを調整して書き出すと、画質が落ちる。
「画質」という言葉では定義が曖昧ですが、JPEGは一度、元となるデータを圧縮して生成されています。そのためすでに一度圧縮をされたJPEGファイルを再び書き出すと2度目の圧縮をかけられることになり、モスキートノイズや階調の悪化等、圧縮による要因で画質が悪化します。

3.JPEGはRAWほど調整が利かない
前述のとおり、JPEGデータはすでに一度圧縮をかけられているため、現像する際に使用できる情報量がRAWより少ないです。書き出す際に画像としてわからない余分な情報を極力削っているため、いざ調整を行おうとしてもそれに必要な情報量が足りません。結果として階調が乱れ、2にも書いたようにその状態で再圧縮されるので、画質の劣化が見られます。

4.JPEGを編集する場合もある
2と3を読むとJPEGを再編集することに有用性は無いように思えますが、実際にはこれを行うこともあります。それには以下のような状況が考えられます。

・そもそも、高品質なデータを必要としていない
・納品までの時間が限られているため、できるだけ軽いデータで作業をしたい
・短時間で大量の撮影を行うため、必要なカットだけ編集し、後はそのまま使いたい

実際に上記のような理由で、JPEG撮影後にLightroomやPhotoshopを使用する場合もあります。

以上1~4まで、内容別に分けて記載しましたが、最終的にはJPEGとRAWそれぞれの特徴を理解し適切に使い分けてください、というのがまとめになります。

おおまかに上画像のような特徴がある。

静岡沼津ドローンスクールでは、「ただ飛ばす」から「飛ばして撮れる」、までをしっかりサポートします!
また写真講座やドローン空撮コースも定期的に開講しておりますので、こちらもよろしくお願い致します。