DJIAir2Sの撮影性能をカタログスペックから読み取る

画像引用:DJIウェブサイト

先日DJIからMavicAir2の後継機と思われるDJI Air2S が発表されました。
価格はDJIストアにて119,900円。フライモアコンボで165,000円です。
なおフライモアコンボはDJI CARE REFRESH が付いており、飛行紛失保証もサービスに含まれています。

DJI Air2S のCARE REFRESH 内容についてはコチラから。
DJIストア DJI Air2 CARE REFRESH ページ

撮影性能で目を引くのはまずPhantom4ProやMavic2Proと同サイズの1型センサーを搭載している点です。Airシリーズでは初となる大きさで、よりハイクオリティな撮影を楽しむことでできそうです。

搭載カメラのセンサーサイズについての解説記事はコチラから。
当校ブログ『ドローン搭載カメラのセンサーサイズについて』

動画も10bitLogでの撮影が可能で、撮影後のグレーディングに凝りたいという方のニーズも満たしています。従来のAir2ではD-cinelikeのみでLog撮影に対応していなかったので、ここも大きなポイントです。

レンズは35mm判換算で22mmと、Phantom4Proの24mmやMavic2Proの28mmよりもさらに広角域での仕様となります。

動画撮影時のデジタルズーム倍率はこのようになっております。 画像引用:DJIウェブサイト

Phantom4ProやMavic2Proと比較した場合のネックとなるのは、F値が2.8の固定である点です。この点は、特に動画撮影時は露出制御がしにくい状況になりやすいです。
またフライモアコンボに同梱されているNDフィルターセットはND4、8、16、32の4枚なので、晴天下でシャッター速度を1/30等の低速に設定したい場合は、別売のセット(ND64、128、256、512)を別途購入した方が良いかもしれません。

※晴天時のおおよその適正露出が SS1/125 F11 ISO100なので、ND32を使用してもSS1/60 F2.8 ISO100 となり1/60より遅いシャッター速度を設定出来ない。

そのため動画撮影をメインに考える場合、使い勝手は可変F値のPhantom4ProやMavic2Proについて劣ってしまう点も出てくるかと思います。しかしながらMavicAirシリーズのような小型機で1型センサーを搭載することにより、手軽に持ち運べつつ従来よりもハイクオリティな画を撮影できるというのは、撮影機材の1つの選択肢として大いにアリではないのでしょうか。