はじめて買うドローンの選び方

画像引用:DJIストア

当校のJUIDA認定スクールに参加される方の多くは、ドローン未経験です。
受講後の機体販売も行っているため、機体購入のご相談を受ける事も多く、前回も講習中に「今後機体を購入するにはどの機体が良いか」という質問をいただきました。
今回の記事では当校がおススメする機体の選び方をお伝えします。

目的にあった選択肢の中で、なるべく性能の高いモノを選ぶ

これが当校おススメの機体の選び方です。
高いモノを買わせようとしているわけではないのでご安心ください。
しっかりと「予算の中で」最適なモノをご案内致します。
また「これが欲しい!」というモノがあれば、迷わずそれを買ってください。
(買う前の情報収集で、色々な人に相談するのは良いと思います)
他人に選んでもらったモノよりも、欲しくて買ったモノの方が愛着が沸いて、結果的に撮影がもっと好きになると思います。

撮影の目的

ここでいう「目的」とは、「こういうモノを撮りたい」また「こういうスタイルで撮りたい」等を指します。
モノとは、「何を」「どういう風に」撮影したいかという、いわば作品の完成系イメージです。
スタイルとは、「登山に持って行って撮影を行う」「常に携帯して、撮りたいときにすぐ撮れるようにする」といった撮影スタイルです。
この2点をぼんやりとしたイメージで良いので明確にしておくと、機材選びに失敗することは少なくなると思います。
ただし特に初心者の方は、撮影を続けて行くにつれて「こういうこともしたい」「こんなものも撮ってみたい」と、興味が広がったり違う方向へ向かうことも多いので、ある程度幅広く使える機体を選ぶことも大切です

「初心者だから最初は値段の安い性能の低いものから」という考えは、ドローンに限らずいろいろなモノを買う際に頭によぎります。
ただ少なくともドローンやカメラに関しては、特に初心者のうちはなるべく性能の高いモノを持っていた方が良いです。

初心者が性能の良いモノを持っていた方が良い理由

1.機材の性能に頼った撮影ができる

機材の性能が良ければ、撮影者の技術をカバーしてくれる範囲が多いです。
「機材に頼っては腕が上がらない」というのは間違えで、それは使用者が上達を意識して撮影しているかどうかの問題です。
また機材の性能に頼っていたとしても、ある程度思い通りの撮影ができた方が結果的に長続きする人が多いと思います。
そして失敗ばかりして「完成」した作品がいつまでもできないより、機材に頼っても「完成」した作品をコンスタントに作り上げた方が経験値は確実に上がります。

2.手段の選択肢が多い

これは「その機材でできることが多い」という意味です。
使える機能が多いということは、それだけ経験の幅が広がります。表現の選択肢も増えます。他の機材を使うよりも単純にメリットになります。
「機能が多すぎてわからない」場合は使わなければ良いのです。
ただ「シンプルな方が使いやすい」というのであれば、その機材を買う「目的」として、「シンプルなインターフェースの機材を使って撮影したい」という事を加えておくと良いかもしれません。

3.安全性が高い

これはメーカーや各機体の設計思想にもよりますが、基本的に機体の性能向上に応じて安全性も高くなることが多いです。

安全性に係る機体スペックの例
・障害物センサーの探知範囲や精度
・耐風性能
・自動帰還機能
・映像伝送など、通信の強さ

それでも迷った場合

基本的に「新しいモノ」を選んだ方が良い場合が多いです。
特にドローン大手のDJI社は短いスパンで続々と新製品を発表します。
新しいモノの方が同価格帯であればより性能の高い場合が殆どですし、対応パーツ(バッテリー、予備プロペラ、各種フィルターやサードパーティ製品など)の流通も潤ってます。
逆に発売日が少し古い機体の購入を検討する場合は、そういった備品が手に入れやすいかも確認しましょう。

予算の考え方

予算というと、「最初に買う機体一式」ばかりに意識が向きがちですが、今後追加する予定のあるモノや、あるいは欲しくなりそうなモノ、そして一番大事なのは「撮影に出向く費用」をしっかりと考えることです。

いくら高性能のドローンを持って、高い撮影技能を有していたとしても、撮影しないと意味がありません。
撮りたい風景に出会うために、時には連泊の旅行になるかもしれません。
しかしそれも撮影の醍醐味の一つです。

「初期費用」以外の予算も考えて、最初に機体を選ぶ際の予算を決定しましょう。

初期費用以外にかかりそうな予算
・備品、消耗品(プロペラ、バッテリーなど)
・便利グッズ(ランディングパッド、カーチャージャーなど)
・撮影クオリティアップ(各種フィルター類など)
・欲しくなるかも(地上用カメラなど)
・撮影場所への移動費、現地での宿泊費

他にも予備のメディアや現場に適した機材用バッグなど、いろいろ欲しくなると思います。


当校でおススメすることが多い機種

ここでいうおススメとは、「ドローンで情景を写真や映像で空撮したい」という目的が前提です。
また一般的な撮影シーンにはある程度対応できるものを選んでいます。

1. Mavic3

画像引用:DJIストア

単体価格253,000円(DJIストア)

カメラ性能、機体性能、携帯性が非常に高い水準で作られています。
予算があるならコレをおススメすることが多いです。
細かい機能ですが、ヨーイング操作の際に惰性を設定してスムーズな動画を撮影しやすいのも良いですね。

2. Air2S

画像引用:DJIストア

単体価格119,900円(DJIストア)
コスパの良い機体です。
Mavic2ProやPhantom4Proと同サイズの1型センサーを搭載しながら、価格が大きく抑えられています。
ただし絞り値がF2.8固定なので運用上、可変絞りが欲しい方は、この点を押さえておいてください。

3. Mini2

単体価格59,400円(DJIストア)
手軽にドローン空撮を始めるのに最適な機種です。
非常にコンパクトでありながら、3軸ジンバルもしっかり搭載されています。
日本使用のバッテリーは容量が少ないなので、飛行時間が短めです。
障害物センサーは下方のみ搭載されています。

まとめ

・「コレが欲しい!」というものがあったら、それが最有力候補。
・「目的にあった選択肢の中で、予算が許す限り性能の良いモノ」がおススメ。
・「目的」は撮影した完成系のイメージと、やりたい撮影スタイル。
・「予算」は初期費用以外も考えて。

静岡沼津ドローンスクールでは

静岡沼津ドローンスクールでは、卒業生様への機体販売も行っております。
押し売り的な事は一切しておりませんのでご安心ください。
卒業後に「機体買おっかなー」と思った段階で、ご相談いただければできる限りのアドバイスを致しますし、ご購入の場合は初期設定等をスタッフと一緒にすることもできます。

また撮影講座も行っておりますので、「講座で知識をため込む」→「買った機体で撮影に活かす」こともぜひ試していただければ幸いです。

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