Mavic2Zoomによるタイリング撮影

46枚の画像をオーバーラップ率40%で撮影。合成後の総画素数は3億画素ほど。

Mavic2Zoomを用いたタイリング撮影を試験的に行いました。
飛行はGSPro、合成はLightroomで行いました。
ズーム端の48mmで撮影することにより、Phantom4Proを使用した場合に比べて同高度でもカット数が稼げ、結果的により画像解像度の高いデータを合成することが可能になります。
追記※センサー解像度が異なるため、要検証。※

今回の撮影高度(30m)では背の高いモノは側面が見えてしまうことがありましたので、こちらは必要に応じて個別で修正していく必要がありそうです。

通常、 画素数の多い画像はソフト上での拡大を伴う使用を前提にした場合や、大きく引き伸ばす際に解像度を維持したい場合等に有効です。

第2回初心者向け写真講座を行いました。

簡易的ではありますが、実際にライティングを試して光が被写体に及ぼす変化等を体験しました。

本日は初心者向け写真講座を行いました。
当校の卒業生であれば無料で参加可能です。もちろん、卒業生でなくてもご参加を心よりお待ちしております。

計2時間の講座ですが、後半の1時間は実際にシャッタースピードによるブレ方の変化やライティングによる被写体の写り方の変化等を体験しました。
光の使い方、スタジオ撮影だけの話ではありません。あらゆる写真は光を画像として定着させます。写真とは光を操るツールなのです。

次回第3回は8/18(日)に開講予定です。
お申込みは以下URLからどうぞ。
https://numazu-drone.com/…/application/photo-lecture/bid.php

カメラのオート機能は絶対ではない。露出補正を使おう!

カメラ内蔵の反射式露出計は、反射率18%グレーを基準に明るさを決めている。

前回、撮影の際はヒストグラムを活用することにより適切な明るさで撮影を行うことができるという記事を書きました。

そこで今回は「実際に画をもう少し明るくしたり暗くしたりする方法」を解説していきます。

通常、カメラに内蔵されている露出計(被写体の明るさを計測するもの)は反射率18%のグレーを基準に明るさを定めています。
例えばフレームいっぱいに真っ白な壁を撮っても、逆に真っ黒な壁を撮っても、明るさという意味においては同じグレーで写し出されるように明るさが決定されます。(もちろんカメラオートで明るさを決めた場合です)

そのため被写体が全体的に白っぽかったり、或いは黒っぽかったりする場合はオートではうまく明るさを決定できない場合があります。
その他、明暗差(明るいところと暗いところの差)が激しい場合等も、カメラが決定した明るさが撮影者の意図とずれてしまうことがあります。

つまり、「明るさをカメラ任せにすると、撮影者の意図とは違った明るさで撮影してしまう場合がある」ということです。

そこで使用するのが今回解説する『露出補正』です。

記事トップの画像と同じ状況で露出補正を使用した場合。

例としてDJI社製の機体の場合、画面上部の『EV』とある箇所の数値を調整することで、明るさを調節できます。
0がカメラが決定した元々の明るさで+にすればより明るく、-にすればより暗くなります。

実際の操作はPhantom4Proの場合、プロポを握った時に右手人差し指あたりにあるダイヤルを一度押し込むと「EV」の文字が白から青に変わります。これでダイヤルを左右に回すと、数値が変化し露出補正を使用できます。
※変わらない場合は「EV」が選択されるまで(青くなるまで)何回か押してください。

ちなみにダイヤルを3クリック分動かすことで、それぞれ±1.0の補正が働きます。(+0.3、+0.7、+1.0….という具合です)
明るさ(露出)の調整は「何段」と数えることもあり、+1/3段といった場合は+0.3の事を指します。つまり+2/3段は+0.7、+1段は+1.0となり、そして+1段の場合は「1段明るくする」とも表現します。

この「何段」という数え方はシャッター速度や絞り、ISO感度を用いて明るさを調節する際に用いられる言い方で、今回紹介した露出補正もそれらと同じように表現します。
マニュアルや優先設定でシャッター速度等を設定する際も、ダイヤルの1クリックが同じように1/3段ずつ対応しています。

このように、「EV値」をダイヤルで操作するだけで、画像の明るさ自体は簡単に変えることが出来ます。実際の流れとしては、前回の記事にあるヒストグラムを画面上に表示し、それを見ながら必要に応じて露出補正を使用するのがシンプルで扱いやすいです。

時にカメラは、撮影者の意図とは違った明るさを選んでしまうことがあります。そんな時に、この「露出補正」機能を知っているとカメラをより撮影者の意思に沿った形で運用することができます。