フィルム調・絵画調の写真でドラマチックに演出しよう!

ポジフィルムであるベルビア100の設定を当てた状態。撮影機はPhantom4Pro。

今回はAlianSkin社の写真編集ソフト2つを紹介したいと思います。
この2つのソフトはさまざまなプリセットを使用することで、撮影後の写真にさまざまな効果を付け加えることができます。

一つ目は「Exposure7」です。
数多い(?)フィルムシミュレート系ソフトの1つで、当記事トップの写真のように実在する(或いは過去に実在した)フィルム調に写真を変換することができます。上写真はRAWデータにベルビア100のプリセットを通しました。わざわざドローンにフィルムカメラを搭載しなくても、フィルム調の空撮写真を得ることができます。
下写真がLightroomでのRAW撮って出しです。

Lightroomでの撮って出し。

また嬉しいのが、カロタイプやダゲレオタイプ等の古典印画法もプリセットの中にいくつか含まれているいうことです。これは筆者個人的にはかなりワクワクしました。モノクロとセピア等の色違いや、経年劣化、処理方法による仕上がりの差も、違うプリセットとして登録されていて、見比べているだけでも楽しいです。

コロジオン湿板法。周辺の収差度合いは調整できます。
Exposure7のウィンドウ。AGFAフィルムのクロス現像を選択中。

上画像がExposure7のウィンドウになります。左にプリセット、右側に露出等の調整タブがあります。ウィンドウ中央下の「元画像」を押すと、押している間だけ元画像に切り替わります。また分割表示等にすることも可能です。
プリセットの適応から細かな調整まで、同じウィンドウでできるのは便利ですね。

二つめのソフトは「SnapArt4」です。
こちらは写真を絵画風に変換するソフトウェアであり、上述したExposure7のプリセット違いという考え方で良いと思います。
写真を絵画風にする方法としては、Photoshopの混合ブラシツールで編集していく方法等がありますが、SnapArt4はプリセットなので、時間をかけず手軽に画像を生成することができ、また種類も豊富です。

Mavic2Zoomで撮影後にトリミング。Lightroomで現像。

上写真が元写真です。これにSnapArt4を使用します。

「クレヨン」のプリセット設定。

もとが写真だったとは、なかなか判らないのではないでしょうか。

こちらは「インパスト」の設定。

これらの他にも「水彩」や「油絵」等多くのプリセットがあります。
ウィンドウはほぼExposure7と変わりません。
筆者はLightroomのユーザープリセットでフィルム調の設定はいくつか作っていますが、ワンタッチで絵画風にする方法は持っていなかった(というよりほとんど使うことが無かった)ので、丁度良い機会ということで、SnapArt4の購入を考えています。

両ソフトとも、PhotoshopやLightroomのプラグインとして使用できるので、従来からこれらのソフトを使用してきたユーザーはシームレスに作業を行う事ができそうです。
※当記事もLightroomのプラグインとして使用した上で作成しました。スタンドアローンでも使用できるそうですが、そちらの使い方は試していません。

「Exposure7」は15日間、「SnapArt4」は30日間、試用期間がありますので、ご興味のある方は下のリンクからお試しください。
KOMOJU Shop Alien Skinページ

当校では、空撮用ドローンを用いて実技講習を行います。野外実習では実際の撮影練習も行います。当校ウェブサイトはコチラから!


飛行の際はGPSの受信基数に注意しよう。

GPSとはGlobal Positioning Systemの略称で、米国の運用する全地球航法衛星システム(GNSS)となります。同じようなシステムはロシアのGRONASSやEUのガリレオ等があげられます。日本ではGPSを補完する目的で、みちびきというシステムが2018年から現在4基体制で稼働しています。

衛星から送られた原子時計の時間と、受信機の時計の差から、電波が飛んだ時間が分かります。電波の速度は光の速さと同じ約30万Km/sなので、「速さ×時間」で、衛星と受信機までの道のり(距離)が分かります。この作業を複数基の衛星と行う事により、受信機の正確な位置情報を得るという作業が、GNSSの原理の大まかな考え方になります。

一般的にGNSSから正確な情報を得るには、4基以上からの電波を受信しなければならないと言われております。しかしDJI製のドローンに関しては、その多くが7基以上からの受信を必要とします。そのため受信基数が6基以下になると飛行中でも自動的にAモードへと移行します。
「機体が勝手に動いた」「急に機体が流れ出した」という話を時々聞きますが、何らかの影響によりGNSSの受信基数が減り、操縦者の知らない間にPモードからAモードへ切り替わっていたという可能性もあります。

DJIGO4の画面上部には、常に受信基数が表示されている(黄色の〇部分)

当校の実技実習や試験は、一部を除き基本的にAモードで行います。
これは上述したような、不意にPモードが使えない状況に陥っても、その状況を理解し、安全に飛行を行えるようにするためという意味合いも含まれています。また座学ではGNSSをはじめ機体に搭載されている機器への理解を深め、どういった状況が危険となり得るのかを判断できるようになってもらいます。

ドローンにはいろいろな技術が詰め込まれており、そのおかげで誰でも簡単に飛行を行う事が出来ます。しかしその一方で、どのような技術が使用されているかを理解した上で使用しないと、知らない間に危険な状況へ踏み込んでしまったり、緊急時には適切な判断ができません。

静岡沼津ドローンスクールは、無人航空機を安全に運用するための基礎となる知識と技術を身に付けていただくためのスクールです。
ご興味を持たれた方は、ぜひ当校ウェブサイトもご覧ください。

【夜間・目視外飛行】講習を開始します。

今回の【夜間・目視外】のみの講習は野外飛行になります。

11/1より前にJUIDA操縦技能コースを受講された方が対象の、【夜間・目視外】講習がスタートです。
当講習を修了されることで、技能認証取得済みのスクールでJUIDA操縦技能コースを11月より前に受講された方は、申請書類一部省略可能な飛行形態として、夜間飛行と目視外飛行が追加されます。

定員は1期につき4名までとなっており、また飛行申請の関係上、お申込みは講習日の約1か月前で締め切りとなりますので、お早目のお申込みをお願い致します。
詳細・お申込みは以下リンクからお願いします。
当校ウェブサイト「夜間・目視外」講習ページ

その他、当校では写真講座も行っておりますので、ご興味のある方はこちらもぜひチェックしてみてください。
当校ウェブサイト「写真講座」ページ

ドローンって何?ドローンスクールってどんなことを勉強するの?
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当校ウェブサイト「無料説明会」ページ